てんかんとは、脳の神経細胞に異常な電気活動が起こり、それによりさまざまな発作(てんかん発作)を繰り返す病気です。発作は、脳の一部または全体で過剰な電気的興奮が生じることで発生します。発作の持続時間は数秒から数分程度で、回復後は通常の状態に戻ることが多いですが、発作後にぼんやりするなどの症状が残ることもあります。発作の症状は、異常な電気活動が起こる部位によって異なり、全身のけいれん(手足がガタガタ震える)、手足の一部がピクピク動く、一点を見つめて反応がなくなる、意識がもうろうとする、または失う、光がチカチカ見える、異常なにおいを感じる、など様々です。軽い発作の場合、ご本人に自覚がないこともあり、ご家族が気づくケースも少なくありません。
てんかんは、脳卒中や脳腫瘍、外傷などが原因となる「症候性てんかん」と明らかな原因がない「特発性てんかん」に分類されます。全年齢で発症しますが、小児や高齢者に多い傾向があります。
発作は突然起こるため、日常生活に影響を及ぼすことがあり、適切な診断と治療が重要です。
てんかんが疑われる場合、MRI、脳波検査、血液検査などが行われます。当院では脳波検査は行っておりませんので、必要に応じて他院へご紹介いたします。
てんかん治療の基本は抗てんかん薬による薬物治療で、約60%の方で発作が消失、約20%の方で発作が大きく減少します。そして再発予防のため、継続的な服薬が重要です。
複数の抗てんかん薬を使用しても発作が抑えられない場合、「難治てんかん」と診断されます。一般的には3種類以上の薬剤を試しても改善しない場合を指します。薬物治療で十分な効果が得られない場合は、手術治療が検討されます。